新生児スクリーニング検査~赤ちゃんが生まれてから退院まで~

こどもの健康

出産率が低下しているとは言え、毎年たくさんの命が誕生していますね。

出産してから退院までお母さんは大きくなった子宮を元に戻すため体を休めたり、赤ちゃんが飲みやすいようにおっぱいのマッサージなどをしていますね。

その間赤ちゃんは新生児室でどんなことをしているのでしょうか?お母さんも体調回復に向けて頑張っている中、実は赤ちゃんも頑張っています。

うまれてから退院までの期間

長い妊娠期間を終え、無事に赤ちゃんが産まれてきてくれました。

自然(経腟)分娩の場合、母子ともに健康な場合は産後5日目の午前中が退院となります。帝王切開の場合術後7日目の午前中が退院となります。

さて、この3日及び5日で赤ちゃんはどんなことをするのでしょうか?

赤ちゃんにとっては一番大事な検査が待っています。

新生児スクリーニング検査

新生児スクリーニング検査とは、先天性代謝異常がないかを調べます。放っておくと命の危険性に関わる疾患を調べるための検査です。アミノ酸代謝異常、脂肪酸代謝異常など、健康な成長には専用のミルクが必要になることもあります。早期発見治療が必要にな。るため、生後すぐに行っています。

この検査は赤ちゃんのかかとに針を「プチっ」と刺して、ほんの少しの血液を採取します。大人が行うような採血ではないので、採血自体はすぐに終わります。

かかとからの採血が多いと思われますが、血管からの採血もあるようです。

黄疸検査

出生間もなくの赤ちゃんは「生理的黄疸」と言って生後2~3日の間に新生児の皮膚や白目が黄色くなる症状を言います。生後1~2週間で9割の新生児のお子さんは症状が治まります。産まれたての赤ちゃんは初めて自分で呼吸をする事になり、低酸素状態を防ぐために酸素を運んでくれる赤血球をたくさん作ります。たくさん作った赤血球が壊れる時にビリルビンという色素がでます。ビリルビンは肝臓で代謝されますが、肝臓の機能も赤ちゃんは未熟なため、黄疸という症状がでてきます。

すぐに落ち着く程度の黄疸であれば問題はありませんが、ビリルビンの値が異常にあがると脳性麻痺などを引き起こす可能性もあります。

赤ちゃんの成長にとって重要な検査となるので黄疸の検査もしています。

聴覚スクリーニング検査

難聴かどうかの検査もします。さて、産まれたてのあかちゃん。耳が聞こえてるかどうかなんて、どうやって調べるのでしょうか?実は…脳波で調べています。イヤホンから聞こえる音に対して耳の反響音を確認する方法もあるのですが、脳波を調べる方が多く見られる感じです。

赤ちゃんは痛くも痒くもないのでお母さん安心してくださいね。

まとめ

自然(経腟)分娩の場合は出産翌日が2日目となりますので、実質3日しかありません。お家に帰ったら授乳やおむつ替え、またお兄ちゃんお姉ちゃんがいる方はダブルの子育てに備えて、お母さんにはこの期間に十分に体を休めてほしいなと思います。

そしてまたお母さんと同じように、それ以上に頑張ってくれた赤ちゃん。

新生児スクリーニング検査で気になる結果が出ても、出なくても、代謝異常などの早期発見は赤ちゃんにとって生きていくために必要な検査で、この検査をする事によって赤ちゃんにとって、より良い生活環境にしていけるためのものです。

なかなか聞きなれない新生児スクリーニング検査。少しで参考にしていただけたらと思います。

<参考>
一般の方向け|新生児・乳児の健診|公益財団法人東京都予防医学協会「元気で長生き」をめざす皆さんをサポートしています。 (yobouigaku-tokyo.or.jp) 
新生児聴覚スクリーニング検査とは?先天性難聴は早期発見と適切な対応がカギに|医療法人あだち耳鼻咽喉科 (adachi-ent.or.jp)

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