以前子どもがよく発熱しやすいことから発熱についてお話しさせていただきました。
今回は発熱と同様子どもが大人と比べてなりやすい脱水について色々お話ししたいと思います。脱水と言われればどんな状態かなんとなくはわかるけど、具体的にどんな症状が出るのか、防ぐためには何をすべきなのか、など色々わからないことがあると思います。今回はそんな疑問について答えていく形でお話をしていきたいと思います。
脱水ってどんな状態のことをいうの?
脱水は体の中の水分が不足している状態ということはわかっているけど、どんな種類があるのかはわからないという方もいらっしゃると思います。実は脱水には分類があり、分けると
- ① 水欠乏性脱水 水分だけが減る状態
- ② 混合性脱水 水とナトリウムイオンの両方が減る状態
- ③ ナトリウム欠乏性脱水 水とナトリウムの両方が減った時に水のみを補給した状態
この3つになります。最も多いのは②の混合性脱水になります。
※ナトリウムイオンとは・・・身体にとって重要な役割を果たしていて、具体的には身体の水分量および浸透圧の調整、神経の伝達、筋肉の収縮などの役割を果たしています。
どうして子どもが脱水になりやすいの?
- 腎臓の機能が未熟で尿濃縮力(尿を濃縮し、水分を体内に保持する能力)が低い
- 1日に14%の水分が入れ替わり、皮膚や肺からの不感蒸泄が多いため水分のバランスを崩しやすい
- 体液に占める細胞外液の割合が多い
- 身体の大きさに対して1日の必要水分量が成人よりも多い
- 上気道炎や胃腸炎などの感染症にかかりやすく、食欲がでなかったり嘔吐・下痢をすることで水分量が減少しやすい
などの理由から脱水になりやすいと言われています。
つまり、体の機能はまだまだ未熟、でもたくさんの水分が必要でいっぱい水をとらないといけないということなんですね。
脱水になったらどんな症状が出るの❔
- 口の中が乾く(口渇)
- 皮膚が乾燥する
- 倦怠感が出てくる
- 尿量が減る
- 頭痛
- 吐き気
- 血圧の低下
- 脈が早くなる(頻脈)
- けいれん(重症)
- ツルゴールの低下
※ツルゴール:皮膚の緊張感のことを言います。皮膚をつまんで持ち上げたときにしわが持続して戻りが悪い状態はツルゴールの低下を示します。
- 大泉門の陥没(中等度以上の脱水でみられる
※大泉門:頭の中央のあたりにある骨のない柔らかい部分で、通常1才から1才半で閉じると言われています
などがあります。
尿量の減少
脱水になると水分が不足するため尿もすくなくなります。量のほかにも、色を見るのも大切なポイントです
脱水が強い場合は濃縮尿といわれる濃い色の尿が出る場合があります。
脱水になったらどうしたらいいの?
・水分(塩分)補給
白湯、イオン飲料など
・症状で下痢がある場合はおしりなどが不潔になりやすいのでおむつを頻繁に交換したり、殿部浴を行う
・唇に乾燥がみられる場合はワセリンやリップクリームを塗って保湿に努める
・けいれんが出たときは、掛け物や衣服をゆるめる
・口腔ケアを行う
うがいをしたり、うがいをすることがまだできない乳幼児の場合はスポンジや綿棒を使ってみてください。
脱水を防ぐためには
脱水を防ぐ為には、日頃から水分補給を行うことが大切です。
特に子どもの場合は自分で喉が渇いたことを伝えるのが難しかったりするので水分補給をする機会を設けることが大事になってきますね。
どこでも水分補給ができるように水筒を持ち歩いたり、遊びから帰ってきたらまずは水分補給をするなどして脱水の予防に努めましょう。
まとめ
これから暑くなるにつれて、プール遊びなど外で遊ぶ機会も増えてくると思います。
遊ぶことは子どもの成長にとってとても大切なことですよね。
日々の水分摂取を心がけることは脱水の予防になると思いますのでしっかり水分摂取を子どもに促してあげましょう
参考文献 医学書院 専門分野Ⅱ 小児臨床看護概論・小児臨床看護総論 小児看護学① 医学書院 専門分野Ⅱ 小児臨床看護各論 小児看護学② メデックメディア review book for nurse 2017
病棟勤務、美容皮膚科を経て保育園で保育園看護師として働いています。
子どもが好きで子どもと関わる仕事ができればと思い保育園看護師になりました。
看護師の目線での気づきなどを皆様と共有できればと思います。



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